日々修行309 パソコンがあれば仕事ができる

今はオンラインの便利な世の中で、パソコンやタブレット、スマホを使って、同時に情報共有できるようになりました。それに拍車をかけたのがコロナ禍であったのは多くが認めるところです。

単に顔を合わせなくても仕事ができる、離れたところにいても距離を気にせずに済む、時間も気にせずに済む、といったことだけでなくて、同時に多くの専門家が集って検討が重ねられるという大きなメリットも生み出しました。

その一つの例がオンラインカンファレンスです。

これまでであればカンファレンスの場に医療関係者が一堂に会して、治療方針を議論して決定するチームカンファレンスが通常の形態でした。

一部はオンライン参加という例がなかったわけではないものの、あくまで医師はリアルに参加していて、他の専門家(看護師、薬剤師、理学療法士など)がオンラインで参加することもある、という形でした。

これはチームカンファレンスの話であって、一定の問題解決のために話し合うケースカンファレンスでは、全員がオンライン参加ということは今では珍しくなくなってきました。

なぜ、このようなことを書いているのかというと、前回(日々修行308)、私自身に関わることで、頸椎の椎間板がつぶれていて、これが神経を圧迫して指が自由に使えなくなっていることを書きました。

そのために、「パソコンがあっても仕事ができない」という状態になっていることを書かせてもらいました。

私の身体の状態の対応にあたってくれている医師たちが、パソコンの通信機能を使って、オンラインによるチームカンファレンスを実施しています。

複数の医師がオンラインで相談しながら検討するということですが、岡山で通っている大学病院での頸椎のCT画像と、東京にいたときの10年ほど前のCT画像を見比べて、その対応についての話し合いが行われました。

10年前には頸椎の4番・5番の間の椎間板がつぶれていても、まだ“余裕”はありました。それが今回の画像では4番・5番の左側が触れるくらいに椎間板がつぶれた状態になっていました。左側というのは、私からして位置関係で、正面からの画像では右側です。

10年の間に首に特別に負担がかかるようなことをした覚えはないのですが、年齢的に老化が進んだということで、簡単に表現すると「もう治しようがない」ところまで進んでしまっていました。

もっと若ければ別の治療法も検討されるところなのでしょうが、古希になったので、痛みを軽くすることが治療の中心ということです。

普通(の患者)であれば、「様子をみましょう」で終わるところなのでしょうが、オンラインカンファレンスに“当事者”として参加することになりました。オンラインの画面に映し出されているメンバーの半分以上は顔見知り(それ以上の関係も)で、パソコンがあれば、こんなこともできるのか、と感じさせられています。

指が使えない状態で、この文章は、どのようにして“書いている”のかというと、音声文字変換ソフトのおかげです。結局は「パソコンがあれば仕事ができる」ということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕