日々邁進〔番外〕深呼吸の効能

深呼吸をすることによって、自律神経を交感神経から副交感神経に切り替えることができる、というのは瞑想でも武道の静座・黙想でも説明されています。

自律神経は活動が盛んになるときには交感神経(アクセル役)が主に働き、活動が抑制されるときには副交感神経(ブレーキ役)が主に働きます。

深呼吸をすると横隔膜が下がって、肺が広がって多くの酸素が取り込まれて、副交感神経の働きが高まり、交感神経の働きが抑えられる、と説明されています。

しかし、運動後やストレスが強くかかっているときには、座って横隔膜を動かすだけでは取り込まれる酸素の量も限られていて、副交感神経の働きは期待するほど高まりません。

瞑想を継続していると、横隔膜の動きだけで副交感神経の働きが高まることは科学的にも証明されています。ところが、その域まで達していないと、坐禅のような形の座ったままでの深呼吸では、自律神経の調整まではできないのが通常のことです。

肺の周りには筋肉があるものの、この筋肉を自分の意思で動かして肺を膨らませて、多くの酸素を取り込むことはできません。

では、どうすればよいのかというと、腕を大きく動かしながら深呼吸をすることです。これによって肺が膨らみ、多くの酸素が入ってきます。

交感神経の働きが盛んなときには、血管が萎縮して酸素が全身に回りにくくなるために呼吸数が増えます。これに対して副交感神経の働きが盛んなときには、血管が緩むことで酸素が多く回ることになって呼吸数は減っていきます。

呼吸数が減って、多くの酸素が取り込まれる状態は、心身ともに落ち着いた状態であると脳の視床下部の中枢神経が判断することから、副交感神経の働きが盛んになっていきます。

身体機能の勘違いと言われることもあるのですが、これを活かすのが腕を動かしながらの深呼吸です。これを推奨している瞑想法もあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕