日々邁進〔番外〕静座

瞑想をするには、正しい姿勢を保ち、目を閉じて、心を落ち着かせることが求められます。

武道の世界では短時間であるので、瞑想とは違うものの、稽古の前後に正座をして心を落ち着かせることが行われています。

これは精神統一や反省を目的としていますが、剣道や空手道、柔道などの道がつく武道では、特に重視されています。

「黙想」(もくそう)の号令のもとに、1分ほどの精神統一の時間がとられていました。正座をして行うだけに、坐禅のように長時間続けることはできません。ましてや稽古や試合の前となると、時間が長くなるほど正座の弊害が出ることにもなりかねません。

以前は黙想と呼ばれていましたが、黙想は黙って想いを巡らせる反省の意味合いがあり、宗教的な要素もあったことから、今では「静座」が使われるようになっています。

静かに座って、心を落ちつかせるという意味で、両手を腹の前で組んで目を閉じるか、薄めを開けて呼吸を整えます。

心のスイッチの切り替えの儀式でもあって、稽古の前は集中力を高め、稽古後は冷静になって反省するために実施されます。

静座に統一されているわけではなくて、いまだに黙想としているところもあり、どうやら武道の種類でも流派でもなくて、師匠の好みが反映されているようです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕