徳川家康から学ぶべきこととして、よく例に出されることといえば、「人の一生は重き荷を背負って遠き道を行くがごとし」という言葉です。
これは遺訓として伝えられていて、いかにも家康の“寡黙な苦労人”というイメージと合致していて、早く到着することではなくて、着実に一歩ずつ進むことの重要性を伝えるのに相応しい内容と感じさせてくれます。
しかし、実際の遺訓は、これよりも長いもので、以下のようなものであったと伝えられています。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。不自由を常と思へば不足なし、心に望起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思へ。勝事ばかり知りて、負くる事をしらざれば、害其身にいたる。己を責て人を責むるな。及ばざるは過たるより勝れり」
読みやすいように句読点を加えましたが、それでも読みにくいかと思います。
この遺訓だと信じられている言葉は、最近の研究で後世の創作であったことが明らかにされています。
その研究の結果については次回(日々邁進23)に続きます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






