日々邁進42 「大病院=重症対応」という驚き

がん死亡率は日本も中国も4人に1人の割合だという事実を話すと、さまざまな反応が返ってくるのですが、その中で最も多いのは「そんなに多いのか」「そんなに多いはずがない」という数への反応です。

中国の人口は日本の人口の10倍以上なのですが、1日に6000人以上が、がんで亡くなっていると発表されています。

それでも重症度の度合いは、日本に比べて少ないのではないか、大都市部は別にして地方や農村部では患者も少なく、重症度も低い、と考える人も多いようです。

ところが、中国の医療機関を取材してみて、一般の想像とは違っている事実がわかってきました。これは抗がん治療の専門家にも取材して、率直に感じたことです。

なぜ、がんで亡くなる人が地方や農村部で多いのかというと、一つは健康診断が基本的にないことで、もう一つは医療保険制度が4つに大きく別れていることです。

がんに限らず、生活習慣病は早期発見、早期治療が大原則です。

国民全体に対して健康診断(健診)を広く実施して、危険性がある人には検診を実施して、できるだけ早い段階で治療を始めることで、重症化も減らせて、医療費も全体的に抑えることができるようになります。

中国といえば、東洋医学の影響によって、病気にさせない、病気になる前に治療するという未病の発想があると思われがちです。

しかし、現実的には日本のような健診システム存在していないので、疾患の発見が遅れて、重症化してから検査をして、大病院で治療を受けることになります。

数多くの重症例の対処を行っているために、医療機関のレベルが高くなっているということも実際に起こっています。

私が中国の医療機関の取材をしたのは、手術、抗がん剤、放射線による西洋医学の抗がん治療とともに使う国家Ⅰ類漢方新薬(カイジ菌糸体エキス)が目的でしたが、このようなキノコを国家プロジェクトで研究開発するのも、このような事情があったからです。

もう一つの理由となっている、中国の医療保険制度の仕組みについては次回(日々邁進43)に続きます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕