日々邁進52 社名の後付け由来その4

「サンリオ」といえば、キャラクター商品とキャラクターを活かしたブランド展開で有名で、その名はスペイン語の「San(聖なる)」と「Rio(河)」を組み合わせた造語で「聖なる河」を意味しています。

これは創業者(辻信太郎)が「人類が最初に住み始めたと言われる河の辺りに、聖らかな文化を築きたい」との願いから命名された、というのが公式の由来です。

サンリオの前身は、山梨県の絹製品を販売する外郭団体の山梨シルクセンターで、県の職員であった辻信太郎が株式会社化して引き継いたのが始まりでした。

本業はうまくいかず、小物雑貨の販売に転じましたが、商品にかわいいイラストをつけることで売れ行きが伸びたことでキャラクター商品の開発に転換。

山梨シルクセンターは1973年にサンリオに社名を変更しました。

この経緯については、2000年に発行された『これがサンリオの秘密です』(辻信太郎著)に書かれているのですが、1979年にPHP研究所が発行した『サンリオの奇跡 世界制覇を夢見る男達』(上前淳一郎著)では、違うことが書かれています。

この書籍は辻信太郎社長や関係者への取材をもとにしたもので、複数の人が「山梨はサンリと読み、その王になることを願って命名した」と証言しています。

このことはPHP研究所の書籍編集部から資料として渡された同書の中に書かれていました。私がPHP研究所で書籍のゴーストライターを始めたのは1981年のことで、勉強のために読んだときに強く印象の残ったことです。

その後も週刊誌や月刊誌などにサンリオの由来について書かれた記事を見つけるたびに目を通していたのですが、『これがサンリオの秘密です』(扶桑社刊)が発行されるまでは「山梨王=サンリオウ」以外の命名譚を見ることはありませんでした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕