日々邁進60 ぜんざいと汁粉の区別

ぜんざいといえば小豆を甘く煮た日本伝統の甘味で、漢字では善哉と書かれます。

ぜんざいは江戸時代に食文化が関西から伝わってきたことから、元祖は京都のはずです。

東京からみて、各県民の食文化の違いを驚きの目で見るという人気番組があるので、どうしても東京中心に考えがちですが、長年暮らした東京から離れて、岡山に移住してみて、違っているのは東京のほうだったということが案外と多いことに気づきました。

幼いときには親元を離れて、母親の実家の寺院(新潟県出雲崎町)で暮らしていて、田舎の漁師町だったので、甘いものが食べられるような店もなくて、ぜんざいは当たり前のおやつでした。

それも上品な食べ方ではなくて、餡そのもの(粒あん)を食べたり、餅と一緒に食べる汁気のないものというのが常識でした。

東京と新潟は同じ関東文化圏なので、子どものときから親しんだ粒あんのぜんざいを、それなりに楽しむことができました。

東京にいたときから何回も出雲大社(本家本元)に参拝していたことから、出雲地方がぜんざいの発祥地だということも、地域おこしの一環としての出雲のぜんざいも知っていました。

11月の神無月(かんなづき)は、出雲では全国から神様が集まるので神在月(かみありづき)と呼ばれていて、このときに食べる小豆雑煮が“神在餅(じんざいもち)”と呼ばれて、これが転じてぜんざいとなったというのは出雲地方の公式見解となっています。
実際に食べてみたら、粒あんの汁粉で、関東のぜんざいとは違っていました。

私が子どものときに住んでいたのが出雲崎、ぜんざいの発祥の地が出雲で、名前が共通しているのは文化的なつながりがあるからだと思っていたのですが、ぜんざいの文化だけは納得ができないところがありました。

このことについての考察は次回に続きます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕