日々邁進62 きつねとたぬきの使い分け

きつねは食べ物では油揚げを指して使われるのは、狐(きつね)の好物が油揚げだと昔から伝えられていたことが一つの理由です。

また、狐は商売繁盛の神様のお稲荷様のおつかいだと考えられていることから、お稲荷様に油揚げを供えることからも関係しています。その油揚げに酢飯を詰めたものが、いなり寿司と呼ばれるのも、そのイメージの延長です。

そのようなことから、飲食店で「きつね」と言った後に“そば”か“うどん”をつけて注文するというのは関東の常識です。

単に「きつね」と注文したら、そばか、うどんか聞かれます。

ところが、関西では“きつね”だけで通じます。「きつね」と注文したら、きつねうどんが出てきます。では、関西で“きつねそば”を食べたかったら、どうするかというと、「たぬき」と注文しなければなりません。

ここまでの書き方も、これから先の書き方も関東の目線となっています。

私は関東に60歳過ぎまでいて、9年前に西日本に引っ越してきたものの、いまだに関東の食べ物の癖が抜けていません。

といっても移住先は岡山で、大阪で暮らしているわけではないので、東西差の洗礼は、それほどは受けていません。そのために、新たな感覚で、東西差を語るような状況です。

たぬきが“きつねそば”になったのは、たぬきに化かされたからだと、大阪のうどん屋で説明されました。うどんから、そばに化けたということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕