日々邁進77 睡眠の差

一晩に眠ることができる時間には限りがあります。翌日に大事なイベントがあるからといって、長く眠ろうとしても、なかなか眠れないという経験は多くの人がされていることです。

身体が必要とする睡眠時間以上に眠りをとろうと床の上で長く過ごすと、「寝つくまでに長く時間がかかる」、「途中で目が覚める時間(回数)が増える」、「熟睡感が減る」など、眠りの質が低下することがわかっています。

これと相反して、夜間の床上時間は20〜30歳代では7時間程度ですが、45歳以降では徐々に増加して、75歳では7.5時間を超える傾向があります。

これらの調査結果から、若い世代は床上時間の伴い睡眠不足になりやすく、高齢世代では逆に必要な睡眠時間に比べて、床上時間が過剰になりやすいといえます。

さらに、加齢につれて徐々に早寝早起きの傾向が強まり、朝型化することがわかっています。この傾向は特に男性で強く、適切な睡眠習慣を考える上で年代別・性別の配慮が必要となります。

睡眠時間は季節によっても変動して、夏季に比べて冬季に10〜40分程度、睡眠時間が長くなることが示されています。

この主な原因として、日長時間(日の出から日の入りまでの時間)の短縮が考えられています。逆に夏季には、睡眠時間は他の季節に比べて短く、寝つきや眠りの持続が他の季節よりも難しくなることが示されていて、日中時間の延長に加え、高湿・多湿な寝室環境も一因と考えられています。

睡眠には少なからず個人差があり、持病などによっても睡眠の状態が変化する可能性があるため、睡眠ガイド(健康づくりのための睡眠ガイド2023)で示されている事柄が、すべての人に常に当てはまるとは限りません。

たとえば、一定数存在する10時間を超える長い睡眠を必要とする人(ロングスリーパー)の場合、睡眠ガイドに沿って睡眠時間を8時間に短くすることは、かえって睡眠不足を招く可能性があります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕