睡眠時間の長さによる心身への影響は個人差が大きく、睡眠時間が短いからといって必ずしも健康リスクが高まるということは言えません。
これまで明らかにされた科学的知見に基づくと、成人では6〜8時間が適正な睡眠時間と考えられていて、1日の睡眠時間が少なくとも6時間以上確保できるように努めることが推奨されています。
ただし、適正な睡眠時間には個人差があり、6時間未満でも睡眠が充足する人もいれば、8時間以上の睡眠時間を必要とする人もいます。こうした個人差や日中の活動量による補正を考慮すると、成人では8時間より1時間程度長い睡眠時間も適正な睡眠時間の範疇と考えられます。
睡眠時間に関する調査は繰り返し行われていますが、令和元年の国民健康・栄養調査結果では、1日の平均睡眠時間が6時間未満の割合は、男性37.5%、女性40.6%であり、性・年齢階級別にみると、男性の30〜50歳代、女性の40〜50歳代では4割を占めていました。
また、令和元年国民健康・栄養調査の結果によると、労働世代である20〜59歳の各世代において、睡眠時間が6時間未満の人が約35〜50%を占めており、睡眠時間が5時間未満の人に限定しても約5〜12%と高率です。
令和3年のOECD(経済協力開発機構)の調査報告でも、日本人の平均睡眠時間は加盟33カ国の中で最も短いことが指摘されています。
睡眠時間は季節によっても変動することが知られていて、夏季に比べて冬季に10〜40分程度、睡眠時間が長くなることが示されています。
この主な原因として、日中時間(日の出から日の入りまでの時間)の短縮が考えられています。逆に夏季には、睡眠時間は他の季節に比べて短く、寝つきや眠りの持続が他の季節よりも難しくなることが示されていて、日中時間の延長に加え、高湿・多湿な寝室環境も一因と考えられています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕






