時間塾41 時間銀行の発想

ボランティア貯金については前回(時間塾40)、その発想と背景を紹介しましたが、それを進めたのが「時間銀行」の発想です。

時間銀行は金銭の代わりに時間を交換単位として、銀行を模した組織に参加するメンバー間でサービスのやりとりをするシステムです。

時間銀行は、我が国では地域の助け合いの仕組みとして知られていますが、欧米では1980年代から銀行をモデルとした活動事業体として発展しています。

その多くは、登録メンバー間で、サービスを提供すると、その時間分が貯まり、貯めた時間を使って他のメンバーからサービスを受けることができる、お金を介さずにメンバー同士が助け合う相互扶助の仕組みとなっています。

この仕組みは海外でタイムバンク(Time Bank)として広く実施されていますが、その元祖は日本での取り組みでした。

世界初のタイムバンクとして知られるのは1973年に著作家の水島照子さんの発案によって発足した「ボランティア労力銀行」(大阪市)で、女性支援の仕組みとして始まりました。

現在はNPO法人(特定非営利活動法人)ボランティア労力ネットワークとして継続され、子育て支援や介護支援などの活動を行っています。

また、1992年には、さわやか福祉財団(現:公益財団法人)がボランティア切符制度を始め、現在は高齢者支援の地域通貨「ふれあい切符」(時間預託制度)として継続されています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕