時間塾43 2つのボランティア貯金の違い

「ボランティア貯金」という用語は、別のところで同じ名称の別の仕組みが始まったことで、忘れられつつあります。

同じ名称の別の仕組みというのは、ゆうちょ銀行のボランティア貯金で、これは貯金を利息の一部をボランティア活動に寄付するものとなっています。

ここで取り上げている「ボランティア貯金」は、ゆうちょ銀行のボランティア貯金とは異なります。

介護に関わった報酬をお金で受け取るのではなく、自治体や社会福祉協議会などが時間として記録しておき、介護が必要になったときに払い戻す形で、その分のサービスが無料で受けられる方式です。

本来の時間銀行の発想に基づいた活動あるボランティア貯金は、2000年に国によって公的介護保険制度が始まってからは、その活動は縮小傾向となりました。

公的介護保険制度に対抗して、これまでのサービスを続けていくのは大変なことで、新たな形の地域通貨として存続している例が見られるようになっています。

現在、メディアなどを通じて紹介される時間銀行の多くは、この地域通貨の仕組みとなっています。

公的介護保険の範囲に限らず、全般的な公的なサービスに通じることで、可能性は大きく広がっています。

公助のサービスでは不十分であり、かといっても自助で実施するには負担が大きすぎることを、共助で実施して、できるだけ長く継続させようという助け合いの活動に、地域通貨の発想での時間を活用しようというものです。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕