時間塾48 高齢者の重要な役割

65歳以上が高齢者とされたのは1956年のことで、国連が定義をしました。これを日本も採用していますが、高齢者のうち65〜74歳が前期高齢者、75歳以上が後期高齢者と区分されたのは2008年のことです。

超高齢社会と言われながらも、前期高齢者が後期高齢者よりも多い状態が続いていましたが、徐々に割合と人数の差が縮まってきている中、2017年に日本老年学会と日本老年医学会が、高齢者の定義の変更を提言しました。

その提言は、これまでの前期高齢者、後期高齢者とされてきた高齢者の区分を、准高齢者(65〜74歳)、高齢者(75〜89歳)、超高齢者(90歳以上)とすることです。

提言の根拠として、歩行速度、握力、血清アルブミン濃度(血漿中のタンパク質の濃度で肝臓と腎臓の働き、栄養状態を示す)、骨の強度、残存歯数などのデータから、当時の高齢者は10〜20年前と比較して加齢に伴う身体的機能変化の出現が5〜10年遅延して、若返り現象がみられることを示しています。

特に65〜74歳は心身の健康が保たれており、活発な社会活動が可能な人が大多数を占めていることがわかりました。つまり、准高齢者は高齢者ではなく、55〜64歳に相当する体力と認知力であるとのことから、超高齢社会において支えられる側から支える側になることが示されました。

そして、提言の翌年の2018年には、前期高齢者が後期高齢者の数が逆転しました。2017年には前期高齢者が1767万人、後期高齢者が1748万人だったのが、2018年には前期高齢者が1706万人、後期高齢者が1798万人となり、それ以降は後期高齢者が割合、人数ともに増え続ける一方となっています。

現在(2025年9月)では、65歳以上の3619万人(全人口の29.4%)のうち、前期高齢者は1495万人(12.2%)、後期高齢者は2124万人(17.2%)となっています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕