ドラマでも漫画でも原作者という立場の役割があります。小説では原作者というのは、あまり聞いたことはなくて、映像の世界では当たり前に存在しています。
原作者がペンネームを使っていたり、共同ペンネームという形で複数の原作者がいる場合もあるのですが、原作者が実は書いていないということはほぼありません。
原作者が存在していないということもなくて、もしも原作者がいないとしたら、わざわざ原作者の名前を出すこともありません。
そのような世界でありながら、原作者の代わりになって原作を書くという仕事があって、それは書籍のゴーストライターが原作も書いたということになるのでしょうか。
そのような表現をするのは、私が映像作品の原作者のゴーストライターを務めたことがあるからです。その原作者は非常に忙しい方で、時間内に原作を書くことが難しくて、一部を書くというゴーストライターとして関わったのが初めてでした。
そのきっかけは漫画の原作者の手伝いをしたことで、私が書いた割合が多かったので、原作者は自身と私の名前を書いて提出したのですが、超有名人と無名の人、それも文筆が本業とは限らないということであったので、原作者から外されたのも当然のことと思います。
その漫画の原作者が、どこかで話をしたのを聞いた映像の世界の方から話が持ち込まれました。
その映像作品は、あくまで原作者のゴーストライターとして名前が出ることはなかったので、これを“苦”ではなかったかと言う人もいるのですが、私としては自由に書かせてもらった“楽”(楽しい)と呼べる経験をさせてもらいました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕