水活の思考13 レッドエコノミーとの対比1

レッドエコノミーは、短期的な成果や利益を求め、経済性を優先させる余り、将来に返しきれない借金の残す赤字の社会構造を指しています。

資源には限りがあり、環境を回復させる自然の力にも限界があるにも関わらず、経済性を最優先させたために、戻しきれない廃棄物を作り出し、生態系を崩して、昆虫や微生物までが生き残れないような環境を犠牲にした発展を遂げてきました。

食品を例にすると、遺伝子操作などの品種改良、農薬(プレハーベスト、ポストハーベスト)や肥料・飼料、食品添加物の使用などを必要以上に使うことで、見た目が美しく、衛生的で安全な食品を豊富に得ることはできたものの、それは短期間での出来事でしかないことに気づかないまま、将来への負債(赤字)を積み重ねてきました。

肥料の使用は有害性がないものであっても、大量に使用することによって、植物の正常な働きを妨げ、植物を食べる人間にも影響を与えました。肥料三要素の窒素は葉と茎の生長を進め、リン酸は果実の形成に、カリウムは根の生長を進めて光合成を促進する作用があります。

これによって植物の生長は進むものの、植物のミネラルを減少させる結果となりました。植物は根から土壌に含まれるミネラルを吸い上げていますが、ミネラルはイオン化することによって根から取り込まれます。肥料によってイオン化が遅れるために、植物は大きく、美しくなっても中身のミネラルが減る結果となりました。
〔小林正人〕