27億年前に光合成を行う藍藻(シアノバクテリア)が海中に誕生して、二酸化炭素と水から酸素が生成されると二酸化炭素はさらに減少して、酸素が増え始めました。
生物が進化して海から陸上に進出すると、植物によって光合成が活発に行われるようになり、酸素は増え続け、数十億年をかけて窒素と酸素を主成分とする現在の大気の組成となりました。
酸素が急速に増えた結果、5億年前の古生代には海洋生物が陸上に進出することができるようになり、中世代の2億3000万年前に人間の祖先である哺乳類が誕生することになりました。
サルからヒトへの進化は200万年前とされ、現生人類のホモ・サピエンスは40万年から25万年前とされています。
古生代の海洋生物の陸上進出が可能になったのは、太陽光に含まれる紫外線の影響を抑えるオゾン層の生成が大きく影響しました。
オゾン(O3)は酸素原子が3個で構成される気体で、地上から10〜50kmの成層圏に多く存在しています。オゾン層と呼ばれるのは20〜25kmで、大気中の酸素が増加するようになってから増えていきました。
酸素の一部は紫外線によって化学反応を起こすことでオゾンに変化します。オゾン層には生物にとって有害な太陽からの紫外線(UV–B)の多くを吸収することから、海で誕生した海洋生物が陸上に進出することができるようになりました。
その奇跡のような変化(進化)は、植物による光合成によってもたらされました。
〔小林正人〕






