植物による自然環境を保持する力の低下が人間の健康にも影響する度合いは小さなものであり、気づかないほどの変化かもしれませんが、その影響が積み重なっていくと、元へは戻れないようなことにもなりかねません。
「茹でガエル」という言葉があります。危険が迫っているにもかかわらず、変化が緩やかであるために気がつかず、気づいていたときには手遅れになっているという状況を表しています。
生きたカエルを熱湯に入れると飛び出して逃げ出すのに対して、常温の水からゆっくりと加熱していくと、変化が小さいために危険を察知できず、そのまま茹でられて死んでしまうという警告の逸話です。
問題がある状況下であっても、何も行動を起こさず、徐々に深刻化が増して最終的には破滅的な事態に陥ることは「茹でガエル症候群」と呼ばれています。
変化が起こっていることに気づくためには、自然と触れ合い、感性を鋭くして変化に着目する姿勢が重要であり、気づくことができれば回復力を発揮することができます。
体力があり、免疫力が高ければ病気にならず、健康を維持できると考えられがちですが、センサーが正しく反応しない状態では、本当の心身の変化を知って対応することができなくなります。
自分の心身の変化に敏感になるのと同時に、心身に大きな影響を与える自然環境の変化にも敏感になり、変化に気づいたときに、すぐに反応できる感性を磨くことも重要となります。
〔小林正人〕






