運動強度が最大酸素摂取量の60%ほどまでの段階では、血中乳酸値濃度が大きく高まることはなく、60%を超えると急激に濃度が高まっていきます。
最大酸素摂取量は全身持久力の指標で、運動をすることによってミトコンドリアに取り込まれる酸素の最大量を示しています。
最大酸素摂取量の60%までであれば、身体に大きな影響を与えることなく、運動を続けることができるわけですが、これを超えると身体の限界に近づきます。
運動をすることは健康度を高めてくれるものの、それは適度な運動量の場合であって、強度が高まり、過度な負担がかかるようになるとマイナス面を出てきます。
その一つの例としてあげられるのは、免疫の低下です。
免疫は、ウイルスや細菌などの異物から身体を守る仕組みのことで、感染症などから免れる能力を指しています。免疫は免疫細胞(白血球、リンパ球)が担っていて、運動不足になると筋肉が衰えることから全身への巡りが低下するために免疫細胞の働きが弱まります。
また、免疫は体温が高まると活性化することから、運動不足では低下しやすく、運動によって体温が高まることによって上昇することが知られています。
運動であれば、身体的な対応力を超えた場合には運動をやめて、休めば回復させることができます。
これに対して、限界点が定まっていることであると、身体的な疲労では済まずに、健康面の危機にもつながります。
これと同じように、自然環境の変化も気づきにくく、自然と向かい合い、変化を的確に知って対応することが重要になるのです。
〔小林正人〕






