水活の思考5 有限の資源をどう使うべきか1

自然の営みによって作り出されたエネルギー源は無限ではなく、今のまま使い続ければ必ず枯渇します。

今後、新たなエネルギー資源が発見されず、また資源を掘り出す技術が開発されなかった場合には、石油と天然ガスで約50年、石炭で約140年と考えられ、原子力発電の燃料のウランであっても130年ほどで使い切ることになると考えられています。

原子力は温室効果ガスによる地球温暖化を抑えることができるクリーンかつ効率的なエネルギー源とされています。

原子力発電は、温室効果ガスの排出を最小化させて大規模に電力を生み出すことができるものとして、経済的にも優れたエネルギー源であるとされてきました。

二酸化炭素に限れば、環境を汚染しないエネルギーであっても、原子力発電所の事故で明らかになったように環境を汚染すること、原子力発電による放射性廃棄物の処理に膨大な費用がかかることが広く知られました。

現在の発電は熱エネルギーを電気エネルギーに変換する方式が使われていますが、火力発電は熱エネルギーのうち40%ほどが電気となっています。これに対して原子力発電の熱効率は33〜34%とされています。また、原子力発電では発生した熱の多くが温排水として海に流されています。

原子力発電はウランを発電用に作るのにも、使用後にも多くの工程が必要で、それぞれの段階でエネルギーが使われて二酸化炭素が発生します。
〔小林正人〕