異字同訓14 おさまる〜おそれ

〔おさまる・おさめる〕
「収まる・収める」中に入る。収束する。手に入れる。良い結果を得る。
博物館に収まる。目録に収める。争いが収まる。手中に収める。効果を収める。成功を収める。

「納まる・納める」あるべきところに落ち着く。とどめる。引き渡す。終わりにする。
国庫に納まる。税を納める。社長の椅子に納まる。胸に納める。注文の品を納める。歌い納める。見納め。

「治まる・治める」問題のない状態になる。統治する。
痛みが治まる。せきが治まる。領地を治める。国内がよく治まる。

「修まる・修める」人格や行いを立派にする。身に付ける。
身を修める。学を修める。ラテン語を修める。

〔おす〕
「押す」上や横などから力を加える。
ベルを押す。印を押す。横車を押す。押しつけがましい。

「推す」推薦する。推測する。推進する。
会長に推す。推して知るべし。計画を推し進める。

〔おそれ〕
「恐れ・恐れる」おそろしいと感じる。
死への恐れが強い。報復を恐れて逃亡する。失敗を恐れる。

「畏れ・畏れる」おそれ敬う。かたじけなく思う。
神仏に対する畏れ。師を畏れ敬う。畏れ多いお言葉。

「虞」心配・懸念。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕