異字同訓17 かおり〜かかる

〔かおり・かおる〕
「香り・香る」鼻で感じられる良い匂い。
茶の香り。香水の香り。菊が香る。梅の花が香る。

「薫り・薫る」主に比喩的あるいは抽象的なかおり。
文化の薫り。初夏の薫り。菊薫る佳日。風薫る五月。

〔かかる・かける〕
「掛かる・掛ける」他に及ぶ。ぶら下げる。上から下に動く。上に置く。作用する。
迷惑が掛かる。疑いが掛かる。言葉を掛ける。看板を掛ける。壁掛け。お湯を掛ける。布団を掛ける。腰を掛ける。ブレーキを掛ける。保険を掛ける。

「懸かる・懸ける」宙に浮く。託す。
月が中天に懸かる。雲が懸かる。懸け橋。優勝が懸かった試合。賞金を懸ける。命を懸けて戦う。

「架かる・架ける」一方から他方へ差し渡す。
橋が架かる。ケーブルが架かる。鉄橋を架ける。電線を架ける。

「係る」関係する。
本件に係る訴訟。名誉に係る重要な問題。係り結び。

「賭ける」賭け事をする。
大金を賭ける。賭けに勝つ。危険な賭け。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕