異字同訓3 あがる〜あく

〔あがる・あげる〕
「上がる・上げる」位置・程度などが高い方に動く。与える。声や音を出す。終わる。
二階に上がる。地位が上がる。料金を引き上げる。成果が上がる。腕前を上げる。お祝いの品物を上げる。歓声が上がる。雨が上がる。

「揚がる・揚げる」空中に浮かぶ。場所を移す。油で調理する。
国旗が揚がる。花火が揚がる。たこ揚げをして遊ぶ。船荷を揚げる。海外から引き揚げる。天ぷらを揚げる。

「挙がる・挙げる」はっきりと示す。結果を残す。執り行う。こぞってする。捕える。
例を挙げる。手が挙がる。勝ち星を挙げる。式を挙げる。国を挙げて取り組む。全力を挙げる。犯人を挙げる。

〔あく・あける〕
「明く・明ける」目が見えるようになる。期間が終わる。遮っていたものがなくなる。
子犬の目が明く。夜が明ける。年が明ける。喪が明ける。らちが明かない。

「空く・空ける」からになる。
席が空く。空き箱。家を空ける。時間を空ける。

「開く・開ける」ひらく。
幕が開く。ドアが開かない。店を開ける。窓を開ける。そっと目を開ける。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕