異字同訓33 なか〜におう

〔なか〕
「中」ある範囲や状況の内側。中間。
箱の中。家の中。クラスの中で一番足が速い。嵐の中を帰る。両者の中に入る。

「仲」人と人との関係。
仲がいい。仲を取り持つ。仲たがいする。話し合って仲直りする。犬猿の仲。

〔ながい〕
「長い」距離や時間などの間隔が大きい。
長い髪の毛。長い道。長い年月。気が長い。枝が長く伸びる。長続きする。長い目で見る。

「永い」永久・永遠と感じられるくらい続くさま。
永い眠りに就く。永の別れ。永くその名を残す。永のいとまを告げる。末永く契る。

〔ならう〕
「習う」教わる。繰り返して身に付ける。
先生にピアノを習う。英語を習う。習い覚えた技術。習い性となる。見習う。

「倣う」手本としてまねる。
前例にならう。西洋に倣った法制度。先人のひそみに倣う。右へ倣え。

〔におい・におう〕
「匂い・匂う」主に良いにおい。
梅の花の匂い。香水がほのかに匂う。

「臭い・臭う」主に不快なにおいや好ましくないにおい。
魚の腐った臭い。生ごみが臭う。ガスが臭う。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕