異字同訓34 のせる〜のばす

〔のせる・のる〕
「乗せる・乗る」乗り物に乗る。運ばれる。応じる。だます。勢い付く。
バスに乗る。タクシーに乗せて帰す。電車に乗って行く。電波に乗せる。風に乗って飛ぶ。時流に乗る。相談に乗る。口車に乗せられる。図に乗る。

「載せる・載る」積む。上に置く。掲載する。
自動車に荷物を載せる。棚に本を載せる。机に載っている本。新聞に載った事件。雑誌に広告を載せる。名簿に載る。

〔のぞむ〕
「望む」遠くを眺める。希望する。
山頂から富士を望む。世界の平和を望む。自重を望む。多くは望まない。

「臨む」面する。参加する。対する。
海に臨む部屋。式典に臨む。試合に臨む。厳罰をもって臨む。難局に臨む。

〔のばす・のびる・のべる〕
「伸ばす・伸びる・伸べる」まっすぐにする。増す。そのものが長くなる。差し出す。
手足を伸ばす。旅先で羽を伸ばす。伸び伸びと育つ。勢いを伸ばす。輸出が伸びる。学力が伸びる。草が伸びる。身長が伸びる。救いの手を差し伸べる。

「延ばす・延びる・延べる」遅らす。つながって長くなる。重複も認め合計する。広げる。
出発を延ばす。開会を延ばす。支払いが延び延びになる。地下鉄が郊外まで延びる。寿命が延びる。終了時間が予定より10分延びた。延べ1万人の観客。金の延べ棒。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕