異字同訓42 やぶれる〜よい

〔やぶれる〕
「破れる」引き裂くなどして壊れる。損なわれる。
障子が破れる。破れた靴下。均衡が破れる。静寂が破れる。

「敗れる」負ける。
大会の初戦で敗れる。勝負に敗れる。人生に敗れる。選挙に敗れる。破れ去る。

〔やわらかい・やわらかだ〕
「柔らかい・柔らかだ」ふんわりしている。しなやかである。穏やかである。
柔らかい毛布。身のこなしが柔らかだ。頭が柔らかい。柔らかな物腰の人物。物柔らかな態度。

「軟らかい・軟らかだ」手応えや歯応えがない。緊張や硬さがない。
軟らかな肉。軟らかな土。地盤が軟らかい。軟らかく煮た大根。軟らかい表現。

〔よ〕
「世」その時の世の中。
明治の世。世の中が騒然とする。この世のものとは思えない美しさ。世渡り。世が世ならば。

「代」ある人や同じ系統の人が国を治めている期間。
明治の代。260年続いた徳川の代。武家の代。

〔よい〕
「良い」優れている。好ましい。
品質が良い。成績が良い。手際が良い。発音が良い。今のは良い質問だ。感じが良い。気立てが良い。仲間受けが良い。良い習慣を身に付ける。

「善い」道徳的に望ましい。
善い行い。世の中のために善いことをする。人に親切にするのは善いことである。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕