異字同訓43 よむ〜わずらう

〔よむ〕
「読む」声に出して言う。内容を理解する。推測する。
大きな声で読む。子どもに読んで聞かせる。秒読み。この本は小学生が読むには難しい。人の心を読む。手の内を読む。読みが浅い。読みが外れる。

「詠む」詩歌を作る。
和歌や俳句を詠む。一首詠む。歌に詠まれた名所。題に合わせて詠む。

〔わかれる〕
「分かれる」一つのものが別々の幾つかになる。違いが生じる。
道が二つに分かれる。敵と味方に分かれる。人生の分かれ道。勝敗の分かれ目。意見が分かれる。評価が分かれる。

「別れる」一緒にいた身内や友達などと離れる。
幼い時に両親と別れる。家族と別れて住む。けんか別れになる。物別れに終わる。

〔わく〕
「沸く」水が熱くなったり沸騰したりする。興奮・熱狂する。
風呂が沸く。湯が沸く。すばらしい演技に場内が湧く。熱戦に観客が沸きに沸いた。

「湧く」地中から噴き出る。感情や考えなどが生じる。次々と起こる。
温泉が湧く。石油が湧き出る。勇気が湧く。疑問が湧く。アイデアが湧く。興味が湧かない。雲が湧く。拍手や歓声が湧く。

〔わざ〕
「技」技術・技芸。格闘技などで一定の型に従った動作。
技を磨く。技を競う。技に切れがある。柔道の技。技を掛ける。投げ技が決まる。

「業」行いや振る舞い。仕事。
人間業とも思えない。神業。至難の業。軽業。業師。物書きを業とする。

〔わずらう〕
「煩う」迷い悩む。
卒業後の進路のことで思い煩う。心に煩いがない。

「患う」病気になる。
胸を患う。3年ほど患う。大病を患う。長患いをする。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕