異字同訓6 あてる〜あと

〔あてる〕
「当てる」触れる。的中する。対応させる。
胸に手を当てる。ボールを当てる。くじを当てる。仮名に漢字を当てる。

「充てる」ある目的や用途に振り向ける。
建築費に充てる。後任に充てる。地下室を倉庫に充てる。

「宛てる」手紙などの届け先とする。
本社に宛てて送られた書類。手紙の宛先。

〔あと〕
「後」順序や時間などが遅いこと。次に続くもの。
後の祭り。後から行く。後になり先になり。事故が後を絶たない。社長の後継ぎ。

「跡」通り過ぎた所に残された印。何かが行われたり存在したりした印。家督。
車輪の跡。船の通った跡。苦心の跡が見える。縄文時代の住居の跡。立つ鳥跡を濁さず。父の跡を継ぐ。旧家の跡継ぎ。

「痕」傷のように生々しく残る印。
壁に残る弾丸の痕。手術の痕。台風の爪痕。傷痕が痛む。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕