発達障害児を支援する人への支援というと、今は支援施設で働く人に対する支援活動と考えられがちでしたが、家庭で過ごす時間が長いことと、支援施設での支援内容を活かすのは家庭であるということから、その家族こそが重要な“支援する人”との考え方がされています。
“支援する人を支援する”と前回(発達の伴歩21)書きましたが、家族(保護者)への支援は一つには発達障害の改善のためのアドバイスとなります。
これは当たり前のように実施が期待されることですが、もう一つの家族への支援となると実施どころか、そのことに考えが及んでいないということも事実です。
発達障害児の保護者は働く人と重なり合った世代です。家庭での対応の困難さや悩みは仕事にも少なからず影響を与えます。
また、発達障害は今でこそ10人に1人が該当することがわかり、支援も受けられるようになっていますが、今から20年前には100人に1人ほどしか確認されていませんでした。35年前には医療関係者の中でも少数にしか認識されていない状態でした。
現在の働く世代は、発達障害と判定されず、支援もないまま過ごしてきた人が多く存在しています。発達障害は生涯にわたって特性が続くことから、労働人口が大減少する時代には、その特性がある人が安心して働くことができる環境が重要です。
そのための理解を進める(深める)ことも、発達の伴歩の重要な課題となります。
社会課題の解決には全世代の理解と支援が必要であり、その共通認識を深めることも、発達の伴歩の役割だと強く認識しています。
〔発達の伴歩:小林正人〕






