発達の伴歩30 副交感神経の活性化

発達障害は、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが乱れやすくて、それが発達障害の特性を際立たせる要因となっていると指摘されています。

子どもは発達障害に限らず、定型発達であっても交感神経が亢進しやすい特徴があります。

定型発達は、発達障害がない子どもを指し示す言葉ですが、自律神経のバランスが交感神経側に偏っていく特徴が、発達障害を目立ちにくくさせて、発達障害児であることを判別しにくくさせています。

交感神経と副交感神経は、一般にはバランスを取って働いているように認識されていますが、副交感神経の働きは個人の状態や、そのときの状況によって変化しやすくなっています。それに対して、交感神経は外的な状況に対応するために、刺激を受けることによって高まりやすくなっています。

交感神経が高まりやすいのは年齢や状態によって変わりはないのですが、副交感神経のほうは状態によっても変化しにくいことから、発達障害では交感神経のほうが過剰になってしまいます。

これは年齢の変化についても言えることで、高齢になると交感神経の働きが強くなって、コントロールしにくくことがあります。高齢者は精神的には落ち着いていると認識されがちですが、実際には興奮しやすいことが一般に指摘されています。

身体の基本的な機能である消化、吸収、血液循環は、副交感神経が高める働きとなり、交感神経が抑制する働きとなっています。

発達障害では、機能を高めるための栄養素が必要となっているのですが、副交感神経の働きが弱いために交感神経が働きすぎて、栄養摂取も摂取後の全身への供給も低下しています。

それだけに、副交感神経の働きを活性化させて、悪循環を好循環にすることが大切になってくるのです。
〔発達の伴歩:小林正人〕