発達障害は、生まれつき脳の発達にズレがあり、幼児のうちから行動や情緒面などに特徴がみられるものです。
幼児期には誰にも優れた面がある一方で、ある分野は極端に苦手とすることが生じます。得手不得手の凹凸は誰にもあることですが、発達障害では凹凸が非常に大きく、生活に支障をきたしていることが多くみられます。
子どもの脳は、誕生直後には350〜400gであったところから乳児期(生後8か月頃)には約2倍となり、5〜6歳で成人の脳の約90%(1200〜1400g)に達しています。
脳の機能は1歳までに約70%、3歳までには約80%が完成して、この期間に神経細胞が完成して、神経伝達物質も多く作られ、正常な機能が整えられていきます。
誕生後には見る機能を司る後頭葉が発達して、続いて聞く機能を司る側頭葉、言葉を理解する前頭葉の順に発達していきます。前頭葉の成長が急速に進むのは10歳前後までであり、13〜14歳でピークに達しています。
発達障害が周囲に確認されるようになるのは3歳以降が多く、脳は大きく成長しているものの、それぞれの脳の機能が充分に発達できないことがあると、見る、聞く、話す、記憶する、手指を使う、全身のバランスを取るといった機能に遅れがみられるようになります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕