記憶は保持時間によって短期記憶と長期記憶に分けられていることを前回(発達特性38)紹介して、海馬は小さな器官であるために数秒から1分程度の短期記憶しかできないのに対して、大脳皮質は非常に大きな器官であることから数日から数年という長期記憶が可能となっていることを説明しました。
長期記憶は、意味記憶、エピソード記憶、手続き記憶の3種類に分けられています。
①意味記憶
知識として覚える記憶で、用語、漢字、英単語、言葉の意味、数学の公式などの暗記が相当します。言葉を中心に構成された記憶で、繰り返し覚え直さないと記憶に残りにくく、忘れやすいという特徴があります。
②エピソード記憶
経験と結びつけて覚える記憶で、意味記憶よりも忘れにくい特徴があります。関係性を覚えることで、1回だけでも覚えることができます。
③手続き記憶
身体を使うことによって覚える記憶で、器具の使い方、自転車の乗り方、運動の仕方などが該当します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕