発達障害による二次障害は、内在化障害と外在化障害に分けられます。
二次障害のうち、主に自分自身に大きく影響する精神症状は内在的障害と呼ばれます。
内在的障害は多岐にわたっていますが、主なものとしては、うつ病、適応障害、不安障害、強迫性障害、依存性、心身症、ひきこもりがあげられます。
①うつ病
気分が落ち込んだ状態が長く続き、無気力になる、何事も楽しめない、怒りっぽくなる、体がだるい、動悸がする、食欲不振、不眠などがみられます。
②適応障害
自分の置かれている環境に対して適応できず、不安や抑うつ、無断欠席、暴力的、破壊行為などを起こす素行の障害がみられます。不安を強く感じる状況では、めまいや発汗、吐き気などを伴うことがあります。
③不安障害
不安になることによって起こる精神疾患で、パニック障害、恐怖症、強迫性障害、心的外傷性ストレス障害(PTSD)、急性ストレス障害、物質誘発性不安障害などがあります。
④強迫性障害
不安障害の一つで、強迫観念と強迫行動があります。強迫観念は無意味や不適切とわかっていても不安になる考えであり、強迫行動は不安を打ち消すための行動を指します。
⑤依存性
特定の行動や物質をとることを制御できずに繰り返し行うことがやめられない状態を指します。
⑥心身症
心的や社会的な要因から生じる身体的な疾患の発症などを指します。ストレスによる消化性潰瘍(胃潰瘍など)、じんましん、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、過敏性腸症候群などがあります。
⑦ひきこもり
学校や職場に行くことを避け、家に閉じこもっている状態が6か月以上続くことを指します。精神疾患だけでなく、社会的コミュニケーションに強い不安やストレスも要因となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕