発達特性44 注意欠陥・多動性障害の二次障害

注意欠陥・多動性障害は親のしつけや育て方のせいであると周囲から誤解されることもありますが、子どもの脳の発達のズレによる機能障害が原因であり、生まれつきの状態といえます。

しかし、親の接し方によって状態が進行することもあり、これが二次障害を引き起こす要因となることもあります。

注意欠陥・多動性障害の二次障害としてよく知られているのは反抗挑戦性障害で、大人に対して怒らせるような態度をとる、何かにつけて反抗する、悪いとわかっていることをわざとするという行動がみられます。

反抗挑戦性障害を放置すると、反抗的な行動などがエスカレートして、以下のような行為障害へと移行しやすくなります。

・人や動物に対する攻撃性や窃盗
・他人の所有物の破壊
・社会的ルールの違反

反抗挑戦性障害は家族だけでは修正が困難とされています。また、不安障害やうつ病になる子どももいることから、早期の対応が求められます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕