毛細血管を通過する赤血球の直径は約8μmで、これよりも細い毛細血管を通過することができるのは、赤血球には弾力性があって、つぶれるようにして通るからだ、と前回説明しました。
これは一つひとつの赤血球が単独で通過する場合のことで、2つの赤血球、3つの赤血球がくっついて固まりになったものは通過できなくなります。
また、通過できたとしても時間がかかるようになって、酸素を全身の細胞に運ぶという、赤血球の役割を充分に果たすことができなくなります。
毛細血管の太さ(直径)は5〜20μmと差があるので、赤血球が2つ以上にくっついても通常と同じように通過できる毛細血管もあります。しかし、全体としては酸素の供給量が減ることになって、多くの酸素が必要な目の網膜や腎臓などは影響を受けやすくなりまる。
目の網膜や腎臓は糖尿病の合併症が起こりやすい部位でもあります。
糖尿病の合併症を説明するときに“細小血管”という用語が使われています。毛細血管と同じものだと説明されることがあるものの、構造としては少し異なっています。
細小血管には平滑筋があって、収縮・拡張して血流を調整する役割があります。それに対して、毛細血管は1層の内皮細胞だけで筋肉がなくて、最末端の組織となっています。酸素や栄養素を送り届けるのは毛細血管です。
細小血管は(細動脈、細静脈)とも呼ばれていますが、細小血管が高血糖状態が続くことで老化していくのは、筋肉細胞があることが大きく関係しています。
血液の状態が健康に影響するというと、“血液ドロドロ”があげられることが多くなっています。細くて弱い血管への影響ということでは、赤血球をくっつけてしまうブドウ糖が多くなりすぎた“血液ベタベタ”も大きな問題があるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






