糖尿病の倫理40 飲酒で血糖値が下がる?

糖尿病の人は、自分に都合がよいように解釈しようとする気持ちが強いことが指摘されています。

25gのアルコール摂取について、「糖尿病を抑える作用がある」という説があり、それを心の拠り所(根拠)として、飲酒を控えるように言う声を聞こうとしないことがあります。

適度な飲酒は血糖値を安定させる作用があるものの、それは糖尿病まで進んでいない「血糖値が高めの人」に限ってのことです。

また、「飲酒をすると血糖値が下がる」という説もあります。

アルコール自体には糖分が含まれていないものの、アルコール飲料となると糖分が加えられたものがあります。

アルコールには肝臓でグリコーゲンをブドウ糖に分解して血液中に放出する作用があって、一過性では血糖値は上昇します。しかし、飲酒量が増えると今度は血糖値が下がるようになります。

これは肝臓がアルコールの分解を優先させるためにブドウ糖の放出が遅れて、一時的に血糖値が下がることを指しています。

ここで飲酒も食事も終えていればよいのですが、血糖値が下がると空腹を感じて、食べ過ぎてしまうことになります。

そのために食べる量が増えることにもなるので、血糖値を下げる作用があると言って飲みすぎるようなことは絶対に避けなければならないということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕