厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、糖尿病と特に関連の深い栄養素の「たんぱく質」を取り上げています。その2回目です。
赤身肉や加工肉と2型糖尿病発症リスクとの関連が相次いで報告されています。
1日当たり100g超の赤身肉の摂取が糖尿病発症リスクを増加させるとする報告がある一方で、赤身肉や加工肉を卵、乳製品、植物性たんぱく質などへ置き換えることで、糖尿病の発症リスクが軽減される可能性も報告されています。
このように、総たんぱく質摂取量の増加、そして赤身肉や加工肉の過剰な摂取が糖尿病の発症リスクの増加や血糖コントロールの悪化につながる可能性が報告されています。
しかし、これらの報告の多くは国外の観察研究をもとにしたものであり、欧米人と比較して動物性たんぱく質の摂取量が少ない日本人においては、さらに動物性たんぱく質の摂取量を減らすことの意義は明らかではありません。
実際、日本人2型糖尿病患者を対象とした観察研究において、75歳以上の高齢者では、たんぱく質摂取量が少ないほど死亡率が高いとの報告もあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






