肝機能の基礎知識9 過栄養性脂肪肝の食事のポイント

過栄養性脂肪肝の原因は、肥満と同じように、食べすぎと運動不足です。

脂質だけでなく、糖質とアルコールなども取りすぎで摂取エネルギー量が多くなれば、余った分は肝臓で中性脂肪に合成され、肝臓や脂肪細胞に蓄えられていきます。
そのため、食事を見直して摂取エネルギー量を適正にして、消費エネルギー量を増やすことが必要となります。

1)飲酒をする人
アルコール飲料はエネルギー量が高いことに加えて、食欲が増進するために食べ過ぎになりがちです。アルコール飲料も食事も適量を心がけます。

2)間食が習慣の人
脂肪肝や肥満が改善するまでは、間食は控えるか週に1回程度にします。甘い菓子やジュースに入っている砂糖や、果物に含まれる果糖は中性脂肪になりやすいので控えるようにします。また、生クリームの多いケーキや油で揚げたスナック菓子などは脂質が多く、高エネルギーとなっているので、これも控えます。

3)外食が多い人
外食が多くなると食事内容が肉類や揚げ物に偏りがちです。意識して魚や豆腐などの大豆製品を多く食べるようにします。

4)朝食を抜く人、夕食を遅い時間にたくさん食べる人
朝食を抜くこと、遅い時間の夕食で食事量が多いことは、脂肪を溜め込みやすい食習慣です。1日三食を規則正しく食べ、夕食は軽めにすることを心がけます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕