糖尿病、高血圧、痛風などの生活習慣が原因となる腎臓病が増加しています。
1)糖尿病性腎症
糖尿病性腎症は、網膜症、神経障害と並ぶ、糖尿病の三大合併症の一つとなっています。
糖尿病では、高血糖状態が長期間続くと、血管に障害を起こしやすくなります。
糖尿病性腎症は、腎臓の糸球体の細い血管が障害を受け、蛋白尿が出るようになり、腎機能が低下していきます。糖尿病性腎症は、糸球体腎炎よりも腎不全への進行が速いのが特徴で、腎機能が著しく低下した場合には透析療法が必要になります。
糖尿病性腎症による腎不全で透析療法を開始する患者数は年々増加を続けていて、透析患者の約40%と最も多くを占めています。
2)腎硬化症
高血圧の状態が続くと、血管が厚く硬くなって、血管の内腔が狭くなる動脈硬化を起こしやすくなります。腎硬化症は、腎臓の血管の動脈硬化性の変化によって起こります。そのため、腎臓を流れる血液量が減少して、腎機能が低下します。
3)痛風腎
高尿酸血症は、尿酸が血液中に増加する病気で、尿酸が結晶化して関節などに沈着すると、激しい痛みの痛風発作を起こします。尿酸結晶が腎臓に沈着し、腎機能が低下したものは痛風腎と呼ばれます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕