腎機能の基礎知識6 腎機能低下の予防法の食事

糖尿病性腎症、腎硬化症、痛風腎は、生活習慣病を予防することによって避けることができます。

また、糖尿病、高血圧、高尿酸血症の人でも、それらを適切にコントロールすることで、腎機能低下の予防も可能となります。

1)糖尿病
糖尿病の予防・改善は、肥満解消と適正なエネルギー摂取がポイントとなります。

エネルギーの摂りすぎを防ぐために、間食を控え、アルコールを適量にして、揚げ物など油の摂りすぎに注意します。また、腹八分目を心がけることも大切になります。

2)高血圧
腎機能低下が原因の高血圧もあるものの、高血圧の多くは原因がわからない本態性高血圧となっています。本態性高血圧は、いくつかの要因が重なって起こると考えられ、遺伝、ストレスなどのほか、食事も大きく影響しています。

高血圧の予防・改善の食事は、塩分を控えること、アルコール飲料を飲みすぎない、肥満解消の三つがポイントになります。塩分は、高血圧予防のためには1日10g以下に、高血圧改善のためには6g以下に減らすようにします。

この他に、血圧を下げるものとしては、カリウム、食物繊維があげられます。カリウムと食物繊維は、野菜、果物、きのこ、海藻などに多く含まれます。

3)高尿酸血症
高尿酸血症の予防・改善は、糖尿病と同様、肥満解消と適正エネルギーの摂取がポイントになります。また、尿酸値を高めるレバー、肉エキスなどのプリン体の多い食品も控えるようにします。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕