「表舞台」というのは目立つステージというだけでなく、活躍ぶりを見せるところという意味もあり、そこから活躍そのものを指す言葉としても使われています。
「表舞台」対する言葉として「裏舞台」が使われることがあります。この言葉を使う多くのは活躍する人に隠れて、なかなか活躍する姿が見えない(見られない)人のことや、舞台でスポットライトが当てられる人のために、影になって見えない人という意味として使っているようです。
しかし、多くの辞書では「裏舞台」の項目は見られません。「裏舞台」という用語が登場しても、それは表舞台について説明する中で、誤用として取り上げられているくらいです。
「裏舞台」は、表舞台と舞台裏の混同だと考えられています。
舞台裏は、客席からは見えない舞台の裏側のことで、一般には大道具の置き場や楽屋のあるところを指しています。表側から見えてはいけない舞台ということですが、そこから転じて「ある物事が行われている裏面」という意味で使われています。
その例としては、政治の舞台裏、舞台裏での交渉という使い方があげられています。
「裏舞台」という言葉を使われると、舞台裏よりも、もっとブラックなイメージが抱かれがちで、「裏社会」「裏工作」「裏アカウント」といったように、外から見ようと思ったら見ることが可能なところの、さらに裏側という感じになります。
見てはいけないところ、見えたとしても見なかったことにして逃げ出そうとするようなところが「裏+○○」で、「○○の裏側」を示す「○○+裏」とは大きく違っています。
それだけに勘違いされかねない「裏舞台」は使わないことに越したことはありません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






