言い違い5 真逆

今回のお題の「真逆」は、どのように読むのが正しいのかというと、通常は「まぎゃく」となります。

真逆は、逆であることを強調した言葉で、“真”は名詞や形容詞などの前について、完全な、正確な、全くの、という意味があります。

真をつけなくても間違いではなくて、大きな意味では違ってはいないものの、真横、真北、真冬、真っ黒といったように、さまざまな言葉につけられて、より強い印象を持たせるために以前から使われてきました。

逆に真がつけられた「真逆」も同じように長く使われてきたのかというと、辞書には載っているものの新語扱いをされています。辞書の中には「2000年以降に広まった言葉」と解説しているものもあります。

国語学的には、真は訓読みで、逆は音読みであるので、それが一緒になるのは重箱読みと呼んで変則的な読み方とされています。重箱(じゅうばこ)は「かさねばこ」と読むのが正しいとのこと。

逆は訓読みでは「さか」と読むので、真逆(まぎゃく)は「まさか」と読まれてしまうこともあるので、元からあった「正反対」という言葉を優先して使うことにして真逆(まぎゃく)は積極的には使われてこなかった、という説が有力となっています。

言葉づかいにうるさい(厳しい)NHKが実施した全国調査では、「正反対も真逆もおかしくない」との回答が62%であるのに対して、「真逆の言い方はおかしい(正反対はおかしくない)」との回答は28%と、半数以下という結果でした。

若い世代のほうが「正反対も真逆もおかしくない」の割合は高くて、年齢が上がると低くなってきて、「真逆の言い方はおかしい」は逆の傾向(真逆?)が出ています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕