負の歴史35 緑茶のカテキンの色

急須にお湯を入れてから時間が経過しても、まだまだ緑色が濃いからカテキンが出ていると思って飲み続けている人がいます。

カテキンが知られるようになってきたときに、いくつかのメディアでカテキンの色は緑色だと伝えられました。抗酸化成分は色素で、色が濃いほど抗酸化力が強いということが広まっていたこともあり、カテキンは緑茶の色が濃いほど多く摂れると勘違いされました。

緑茶の濃い緑色は葉緑素(クロロフィル)によるものです。カテキンは無色で、そのために緑茶の色に影響を与えるようなことはありません。

カテキンは酸化すると赤茶色やオレンジ色に変化していきます。緑茶は酸化しなければよいからと、すぐにポットに入れて、密閉状態にしておいて、時間が経ってから飲むことをすすめているメディアもあります。

しかし、この方法でも30分を過ぎると緑茶は徐々に赤茶色になっていきます。色が変化した状態ではカテキンはタンニンに変化しています。タンニンは渋みが強くなるだけではなくて、タンパク質を凝固させる作用があって、健康面でいえばマイナスにもなります。

これは茶葉から淹れたお茶の話であって、乾燥させた材料がサプリメントなどに使われています。カテキンを多く摂る方法ではあるものの、高濃度になるほど苦くなって摂りにくくなります(飲めない、吐き出すほどの濃さのものも)。

では、高濃度茶カテキンを摂取できるサプリメントや飲料は、なぜ飲むことができるのかというと、環状オリゴ糖を用いて、その中に成分を閉じ込めることによって、味を気にせずに摂取する方法が開発されているからです。

苦さを感じずに摂取できるようになったものの、小腸から吸収されて血液中に入ったものは全身を回ると同時に、肝臓にも多くの量が届きます。これが肝臓に負担をかける結果にもなるので、「飲むほどに健康になる」と思い込んで、飲みすぎてしまっては逆効果になりかねないということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕