負の歴史40 健康食品と医薬品の飲み合わせ

サプリメント・健康食品は、素材同士の組み合わせによって、有効性が高まることがあれば、逆に危険となる場合もあります。このようなことが起こるようになったのは、サプリメント・健康食品の研究が大きく進んだことと関係しています。

以前には、サプリメント・健康食品の素材を多めに摂っても、医薬品と一緒に摂ったからといって「医薬品と医薬品」の組み合わせによる副作用のような健康被害は起こりにくかったのです。

ところが、サプリメント・健康食品の研究と加工が急激に進歩して、機能性の面では医薬品に大きく近づいたことから、医薬品同士の副作用と同じような“相互作用”が起こるようになりました。

サプリメント・健康食品の素材と医薬品成分の相互作用については、アメリカにおいて研究が大きく進み、『NaturalMedicine DataBase』(ナチュラルメディシン・データベース)がアメリカ保健研究所(NIH:National Institutes of Health)の委託事業によって発表され、英語圏の保険会社、医療機関、健康保険機関などによって活用されています。

世界版のデータベースには1600種類以上のサプリメント素材の説明と医薬品との相互作用などが掲載されていて、日本対応版は1200種類以上が掲載されています。日本対応版は一般社団法人日本健康食品・サプリメント情報センターによって情報発信されています。

日本健康食品・サプリメント情報センターの理事長は、国立健康・栄養研究所の理事長を以前に務められていました。

厚生労働省の『保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的考え方について』の通知の委員会で一緒であった関係から、私が国立健康・栄養研究所のNR(Nutrition Representative:栄養情報担当者)の講師を務めていたときからの付き合いがありました。

「ナチュラルメディシン・データベース」では、サプリメント・健康食品と医薬品によって相互作用が起こらないように、どのような相互作用が起こるのかについて詳細に記載されています。

これはサプリメント・健康食品と医薬品を有効に使ってもらうための事典といえるもので、海外では医療機関で有効に使われています。ところが、日本の医療機関では本来の目的とは異なる使い方がされています。

このことについては次回(負の歴史41)で説明させてもらいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕