宝石の原石を磨けば、その宝石本来の価値を引き出すことができるというのは、人の素質や能力、組織の成長であれば金言(普遍的な言葉)と言うこともできるのですが、実際の宝石の話となると、物理的な性質を知っておかないと、“いくら磨いても本来の価値は得られない”ということにもなります。
その例として、ここで取り上げるのは「非加熱天然石」の存在です。宝石の中には熱に弱いものがあるので、加熱しないのは当たり前という感覚があるかもしれません。しかし、多くの宝石は人工的に加熱処理されています。
それは色や透明度を向上させるための加熱処理で、なぜ加熱処理がされているのかというと、自然な状態で最終製品の宝石と同じ美しさ、輝きがある原石が少ないからです。
そのため、原石が持つ暗さや色むらを高熱処理によって除去して、市場価値を高めるということが行われています。
非加熱天然石は、サンドペーパーや金属ヤスリで研磨されているだけで、原石の状態で品質が高く、自然な状態で美しさが保たれた宝石ということができます。
非加熱(ノンヒート)でも加熱(ヒート)でも見た目は同じような感じで、その違いがわからないと本物の原石であるかを見抜くことができなくなります。実際には光を当てることで反射が異なってくるので、その知識があれば非加熱天然石の判別ができます。その知識も、本物を見ていないと身についていかないことです。
それは原石に例えられる人材でも同じことで、採用や配置などを判断する人の知識と見抜く目(経験や技量)が重要になってくるのです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕






