金言の真理125「雪が溶けると春になる」1

「雪が溶けると何になるのか?」という問いに対して、「水になる」というのが学校教育では正解になっています。

これでは、あまりにも情緒がないというので、お題の「雪が溶けると春になる」とテストで答えても×や0点にしないという動きもあります。

しかし、あくまで例外の扱いであって、雪が溶けて水になる仕組みとして、気温が0℃以上、空気が乾燥している、直射日光が雪に当たる、雨と風によって溶ける速度が早くなる、といったサイエンス的なことを説明しないと高得点にはなりません。

詩的な表現の「雪が溶けると春になる」は、○か×かの判断がつきにくくて、判断をしたとしても点数で評価することは難しいことから、「水になる」との返答を駆逐するのは、まだまだ先(不可能?)になりそうです。

「雪が溶けると何になる?」というのは、かなり前から子どもとの問答で出てきていたことですが、それが広く知られるようになったのは1980年2月10日の朝日新聞の朝刊1面コラムの「天声人語」で取り上げられてからでした。

その前に、家庭欄の記事として掲載されていましたが、天声人語の威力は大きくて、知識の詰め込みや学校教育の“正答主義”や“紋切り型思考”への批判として広まっていきました。

天声人語の記事を取り寄せて読んでみると、広く知られていることとは違っていることが書かれていました。

それは理科のテスト問題で「氷が溶けたら何になる」との問いに対して、大半の子どもが「水」と答える中、1人だけが「春」と答えたというエピソードが紹介されていたのです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕