日本ウオーキング協会に、私が関わるようになったのは、長らく歩み続けてきた同協会が分裂騒ぎになった時期で、2011年には日本ウオーキング協会(当時は社団法人)が粉飾決算を自主公表して、執行部が引責辞任をしました。
立て直しをしようとするメンバーがいる一方で、新たなウオーキングの全国団体を作ろうという動きがあって、どちらに肩入れするかということが、関連する人に求められるようなところがありました。
その両方から私にオファーがあり、選択を迫られたことがあったのは事実ですが、ウォーキングによる健康づくりという大きな目的の達成を目指して、最も良い方向を探っていました。
私が理事を務めていた財団法人日本健康スポーツ連盟が、公益財団法人への移行を目指していたときで、同連盟の理事長が日本ウオーキングの理事であったこともあり、さらに日本ウオーキング協会の当時の常務理事(現在は専務理事)が同連盟の理事を私と同時期に務めていたということもあって、私の方向性は自明の理ではあったのですが。
歩くことが健康づくりに有効であることは多くが認めることで、これまで歩き続けてきた人(参加者)が、さらに歩き続けられるようにすることが重要であるはずなのに、「権力争いと指摘されても仕方がないようなことをしている場合じゃない」というのは普通の感覚であるとは思うものの、そうではない人も、かなりいました。
結局は都道府県協会が日本ウオーキング協会を支えることになり、2014年には一般社団法人日本ウオーキング協会に移行することができました。
私が日本ウオーキング協会に関わってきたのは、医師の指示で生活習慣病の改善に歩こうと考えて、全国各地のウオーキング大会に参加する人たちをガッカリさせることなく、歩き続けてほしいという想いを実現させることでした。
(ウォーキングは一般名称で、ウオーキングは日本ウオーキング協会の固有名称)
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕






