毎日のように歩くことによって健康になろうとしているのに、水を差すようなことを言ってくる人がいます。それは「歩いても効果がない」という発言をする素人のような人の言葉ではありません。
「歩けているだけで健康」と言うようなウォーキングの専門家で、その方が日本ウォーキング学会の会長も、日本ウオーキング協会の理事も務めた大学教授であるとなると、頭を抱えてしまうことにもなります。
継続のためにはモチベーションが必要で、ウォーキングのモチベーションといえば歩くことによって健康になるということであったり、一定の目標を持って歩くことのメリットであったりすることです。
それなのに、「歩けているということは健康」と言われてしまうと、健康になる歩き方を研究している立場としては、ガッカリした気分にさせられてしまいます。
健康でなければ歩けない、今は歩けていても歩けなくなる可能性があるということはわかっていますが、ただ歩けば健康な状態が保たれるという考えには同意し難いところがあります。
同じ距離を歩くにしても、歩く速度を高めることで、歩幅を広くして勢いよく歩くことで、より健康になるというのは普通に想像できることかと思います。
歩かないと歩けなくなる、早く歩かないと早く歩けなくなる、より健康になる歩き方をしないと健康が保てなくなる、という考えをすることによって自然と健康度が高まっていくとの考え方をしています。
健康だから歩くのか、歩いて健康になるのか、その答えを知るには「休まないで歩け」という心掛けが重要だとの考えを伝えるようにしています。
(ウォーキングは一般名称で、ウオーキングは日本ウオーキング協会の固有名称)
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕






