金言の真理46「休まないで歩け」5

「休まないで歩け」というのは水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」が伝える大事なキーワードではあるのですが、歩き続けることによって身につけることができるのは足腰の筋力の向上です。

筋力と一般に呼ばれているのは、筋収縮力と筋持久力です。筋収縮力は強い力を発揮できるパワーのことで、歩くことによって脚力としての筋収縮力を高めるためには、足腰に負担がかかる歩き方をすることが求められます。

歩幅を広くして、勢いよく前進することによって脚(腰から下)の筋肉を刺激していくことができるようになります。刺激が強くなるほど筋肉のパワーが高まるものの、それが長続きしないのでは効果が得られないことになります。

そこで重要になる筋力というと筋持久力で、強いパワーを長く続けることができる能力です。この筋持久力は、筋肉の収縮が長く続くことで得られます。

筋収縮力と筋持久力に関わるのは白筋と呼ばれる筋肉で、主なエネルギー源はブドウ糖です。もう一つの筋力である筋代謝力は、筋肉が動くことによってエネルギー代謝を高めていく能力であって、筋代謝力を担っているのは赤筋です。

赤筋は赤い色をしていて、脂肪を取り込んでエネルギー化しています。赤筋は酸素を使って脂肪を代謝させる(一般には燃焼とイメージされる)筋肉で、赤筋は有酸素運動をすることによって、代謝が高まり、余計な体脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)を減らすことができます。

白筋は数日に1回の筋肉運動でも強化することができますが、赤筋は毎日のように刺激することが必要です。ということで、このことが毎日歩くことの重要ポイントであり、「休まないで歩け」ということにつながります。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕