三波春夫さんの「チャンチキおけさ」は、故郷を離れて都会で働く若者の郷愁を誘った歌詞の内容であったことが大ヒットの大きな要因だと伝えられていました。「チャンチキおけさ」のおけさは佐渡おけさにちなんだもので、佐渡島に伝わる民謡です。
佐渡島は、3歳から小学校入学直前まで暮らした母親の実家の寺院(新潟県出雲崎町)の遠景に見えていて、佐渡おけさのことも聞いていたのですが、楽曲として聞いたのは小学生になってからなので、私にとっての“おけさ”は「チャンチキおけさ」でした。
「チャンチキおけさ」の賑やかな曲調からのイメージだったので、佐渡おけさも随分と賑やかな民謡なのかと思っていたら、まったく違っていました。
「チャンチキおけさ」は明るい雰囲気を感じても、歌詞を見ると哀愁を帯びていて、集団就職で上京して都会で暮らすようになった方々が歌った気持ちも、よくわかります。
1番
月がわびしい 路地裏の
屋台の酒の ほろにがさ
知らぬ同志が 小皿たたいて
チャンチキおけさ
おけさ切なや やるせなや
2番
一人のこした あの娘
達者でいてか おふくろは
すまぬすまぬと 詫びて今夜も
チャンチキおけさ
おけさおけさで 身をせめる
3番
故郷を出るとき 持って来た
大きな夢を さかずきに
そっと浮かべて もらすためいき
チャンチキおけさ
おけさ涙で くもる月
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕






