たった1行のフレーズを聞いて曲名を答えるテレビのクイズ番組の企画会議に参加したときのこと、回答までの時間の長さから年代分けをしようという話になり、そのときに私が提出したのは「三歩進んで二歩下がる」でした。
その答えは「三百六十五日のマーチ」ですが、リリースされたのは1968年11月10日のことなので、50歳以降は即座に答えられるとしても、年齢が下がるほど時間がかかるということで、その後の進行が台本に書き入れられました。
ところが、収録してみると案外と幅広い年齢層に浸透していることがわかり、その理由について論議されました。さすがは100万枚の大ヒットをしただけあるというのが初めの評価でした。
1968年はウォーキングブームが大きな盛り上がりをみせた年で、これが影響しているのではないかという推測がされました。
日本ウオーキング協会の前身組織の「歩け歩けの会」が設立されたのは1964年10月のことでしたが、前回の東京オリンピックの直後で、健康意識が急に高まりました。東京オリンピックをきっかけに制定されたのが体育の日(当時は10月10日)で、これは開会式の日でした。
日本ウオーキング協会に改称されたのは1997年4月のことですが、ウォーキングの代名詞とも言われることがある「三百六十五日のマーチ」とマッチングということから、水前寺清子さんは日本ウオーキング協会の理事を務めていました。
イベント(ウオーキング大会)では「三百六十五日のマーチ」が流され、ずっと「三歩進んで二歩下がる」の歌詞も歌われていました。
今では懐かしの曲としてテレビ番組で扱われることが増えてきていて、ネット検索を通じても「三歩進んで二歩下がる」は頻繁に出てくることから、幅広い年齢層の共通認識ともなりつつあります。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕






